シール投票のノウハウ



シール投票の準備から実施まで 手引き書

世田谷のI氏から、手引き書をご提供頂きましたので、参考にしてください。



2018/5/9 駒沢大学前でのシール投票「どうしてですか?」と対話

(2018/5/9)駒澤大学前で3000 万署名集めとシール投票を行いました。投票してくれた学生さんに「どうしてですか?」と対話しました。

 

(1) 男子学生が設問に、順番にシールを貼ってくれたが、「憲法9条変えたいですか」 の問いに、迷ったあげく、「変えたい」、「変えたくない」の境目に貼ろうとしたので、「どうしてですか?」と聞いた。そうしたら、「変えても、変えなくても良くなればいいので・・・」と。「良くなるとは、どういうことですか?」と再度聞いたら、「平和になれば良いので・・・・」と返ってきた。

【感じたこと】 今が平和だと思っておられるのか、聞き洩らした。この学生さんは、勧めに応じて署名もしてくれた。

 

2. ある男子学生は、「どれも質問が難しいな・・・・」と言いながらも、原発はチェルノブイリのこともかなり調べたことがある、と。それでも「原発事故はまた起きると思いますか」に対しては、「起きない」と。どうして、そう思うのですか?と聞いたら、

あのような大きな地震は、そんなに無いだろうし、その間、事故に対する対策が進むだろうからと。

【感じたこと】かなり関心のあるテーマでも、肝心のところは、やや楽観的な感じを受けた。

 

3. 「沖縄(辺野古)に新基地造るべきですか」迷ったあげく、「造るべき」に貼った学生さんに、沖縄の方々は苦労されていますよね・・・と云ったら、「そうだけど、基地は要るんじゃないか」と。設問の1に「今の世の中、『公平』だと思いますか」を指して、これについてはどう思いますか?と聞いたら、そうですね、『公平』じゃないですねとやや困った様子だった。50代くらいの男性に投票を勧めたら、「あなたたち共産党?」と返ってきた。「どうしてそう思うのですか?」と聞いたら、返事が無いので、「私たちは皆さんのご意見を知りたいので、どうですか?」と再度勧めたが、「頑張って下さい」と投票しないで行ってしまった。

【感じたこと】昼時で、下校する学生、登校する学生も多かったが、投票の呼びかけに応じる方は、先の農大前よりも少なかった。恐らく、投票してくれたのは40~50人に1 人くらいか?

 

応じてくれる人が少なかった原因として考えられる理由は:

・「安倍改憲NO!」の横断幕やノボリを立て、スピーカを使って呼びかけていたので、投票を敬遠したのかも知れない。

・以前から駒沢大学前は、署名にも応じないというか、反応が良くないそうだ。

・大学の「指導」が行き届いているような感じを受けた。

 


2018/4/8【世田谷区池ノ上】 シール投票結果の分析


シール投票の項目例の変遷(世田谷 代沢九条の会)


2018/02/18 対話を目的としたシール投票(三軒茶屋)

 戸別訪問の対話スキルを身に付けるためにも、シール投票はよい経験となります。 2018-2-18 めぐせたは、三軒茶屋で対話を目的としたシール投票を行いました(K.S)

 1. 20歳の二人の学生さんと30分対話

真面目で礼儀正しい議論のできる学生さんが話しかけて来られました。

■もし九条改憲が出来なかったら、米軍は日本を見捨てるのではないかと危惧する。

■もし米軍が引き上げてしまったら、日本は中国に対抗できない。

■アメリカに頼るのは嫌だが、守ってもらうためには、妥協して従わざるをえない。

■中国は全く信用できない

■日米安保は必要。まして自衛隊なしで日本が守れるとは考えられない。

■第二次大戦後、大国同士の侵略はないというが、台湾は中国であるという理屈で支配されている。日本も昔から朝貢外交をしてきたから、歴史的に中国の一部であるという屁理屈をつけ侵略はあり得る。

■貿易で相互依存しているから戦争は起こらないと言うが、密接に依存し合っていたヨーロッパで、第一次対戦は起こった。

■中国が日本やアフリカの不動産を買っている。支配されてしまう。

当方も率直に対話し、お互い「ありがとうございました」と締めくくることができました。

 

2. シール投票で短い会話ができました

「日本の未来は明るいか?」の設問に、ほとんどの人は否定的な回答でしたが、意外にも「明るい」と回答する方がおられました。

■30代の男性「日本の未来は明るいか?」に「明るい」とシール回答。「明るくないのは頑張ってない人だ」。「原発は必要か?」に「必要」とシール回答。「反原発派は、自然エネルギーで賄えるというデータを示すべきだ」。「憲法九条改正は必要か?」に「軍隊は必要だ」と回答。

■30代の女性「日本の未来は明るいか?」に「明るい」とシール回答。見ると赤ちゃんをバギーに載せており、「未来は私たちの責任で創るものです」と凛とした母親としての決意にハッとさせられました。

■「次の投票に行きますか?」の質問に「行っても変わらないから行かない」という人がいましたので、野党候補一本化の市民の運動を説明しました。

■中年男性「おまえら左翼だろう」と通り過ぎる人がいました。 

3.  3000万署名と一緒では、本当に話したい相手は来ない

今回は2か所に分かれてシール投票をしたのですが、全く違う投票結果となりました。3000万署名と一緒の場所では、改憲反対の高齢者の投票がほとんどでした。一方、署名宣伝と関係ない場所でのシール投票には、改憲賛成の若者層も結構参加してくれました。世論を知り、世論を変えるには、どちらがよいかは明らかです。

 

 4. シール投票に人を寄せるノウハウ
 
誰もいないと人は来ません。足を止めてシール投票している人がいる間に、次の人を呼び込むためには、最低二人必要です。対話が目的なので、一人はシール投票している人との会話に専念します。通行人が2人参加するともうボード前は塞がってしまうので、できれば、ボードを2セット用意すると、客寄せの連鎖反応が期待できます。

5. 小物の準備

代沢九条の会の熟達したノウハウを伝授いただき助かりました。

・シール色は男女・年齢で区別(写真の箱は、左から、青高齢男性、赤高齢女性、緑ミドル男性、黄色ミドル女性)して渡す。設問が5問ならシール5枚1セットを沢山用意する。

・ボードは三脚等でしっかりと固定する。